人が音を聞くメカニズム(8) ~ 電気が走る Part2 ~
- 2018/03/22
- 17:00
人が音を聞くメカニズム(1) ~音は、空気の中を漂う~
人が音を聞くメカニズム(2) ~そんなに凄いことをやってるんだ!~
人が音を聞くメカニズム(3)~最も小さな骨~
人が音を聞くメカニズム(4) ~耳小骨の実力~
人が音を聞くメカニズム(5) ~ あの渦巻きは何だ!? Part1 ~
人が音を聞くメカニズム(5) ~ あの渦巻きは何だ!? Part2 ~
人が音を聞くメカニズム(6) ~ ウネっちゃったら、どうなるの? Part1~
人が音を聞くメカニズム(6) ~ ウネっちゃったら、どうなるの? Part2~
人が音を聞くメカニズム(7)~ 耳の中に“毛”が・・・Part1 ~
人が音を聞くメカニズム(7)~ 耳の中に“毛”が・・・Part2 ~
人が音を聞くメカニズム(8) ~ 電気が走る Part1 ~
も併せてどうぞ。
人が音を聞くメカニズムのシリーズは、今回で最終回です。
お楽しみいただけたでしょうか?
さあ、おさらいです!
耳に入ってきた音に応じて蝸牛の中のリンパ液が揺らされて、そのリンパ液の
揺れに応じて基底膜がウネウネと変形します。
このウネウネの場所が、耳に入って来た音の周波数に応じて変わる・・・
周波数が高い時は手前側で大きくウネり、低い時は奥側で大きくウネるわけです。
そして、ウネって上に持ち上げられた有毛細胞に生えた毛は、蓋膜にぶつかって
曲がります。
曲がると電気が発生して・・・
この電気は、その有毛細胞に接続された聴神経の線維に流れます。
つまり、入って来た音の周波数に対応した聴神経の線維にだけ、
電気が流れるのです。
こうやって、有毛細胞で発生した電気は、「高い周波数の音」「低い周波数の音」と
言った、今耳に入ってきた音の情報を、人間の脳幹から大脳へと伝えるのです。
人間の脳は、今入って来た音が、どんな周波数でできた音なのかを、聴神経から
の情報を基に瞬時に判断し、そこから言葉の情報を認識したり、危険を察知した
りしているのです。
物を見る「目・視覚」のメカニズムは、ほとんどの方が、何と無くおぼろげにでも
知っているものですが、音を聞くメカニズムを知っている人は、ほとんどいません。
多くの方から、この「人が音を聞くメカニズムシリーズ」に対して、ご質問やご意見
を頂きましたが、やはり大部分の方は、このシリーズを読むまでは
「鼓膜が揺れる」
くらいの知識しか無かったようです。
不思議ですね。
目と耳は、人間にとって同じくらい大切な器官なのに。
現代社会は、おおよそ視覚優先に形作られています。
テレビやゲームなどのメディアでは、視覚に訴える画像技術ばかり進化しています。
目に見えないものは、何と無く注目されにくいんですね。
さらに、この複雑な構造!
知らない人が多いのも、無理はないのかもしれません。
(このシリーズ終わり)
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揺れに応じて基底膜がウネウネと変形します。
このウネウネの場所が、耳に入って来た音の周波数に応じて変わる・・・
周波数が高い時は手前側で大きくウネり、低い時は奥側で大きくウネるわけです。
そして、ウネって上に持ち上げられた有毛細胞に生えた毛は、蓋膜にぶつかって
曲がります。
曲がると電気が発生して・・・
この電気は、その有毛細胞に接続された聴神経の線維に流れます。
つまり、入って来た音の周波数に対応した聴神経の線維にだけ、
電気が流れるのです。
こうやって、有毛細胞で発生した電気は、「高い周波数の音」「低い周波数の音」と
言った、今耳に入ってきた音の情報を、人間の脳幹から大脳へと伝えるのです。
人間の脳は、今入って来た音が、どんな周波数でできた音なのかを、聴神経から
の情報を基に瞬時に判断し、そこから言葉の情報を認識したり、危険を察知した
りしているのです。
物を見る「目・視覚」のメカニズムは、ほとんどの方が、何と無くおぼろげにでも
知っているものですが、音を聞くメカニズムを知っている人は、ほとんどいません。
多くの方から、この「人が音を聞くメカニズムシリーズ」に対して、ご質問やご意見
を頂きましたが、やはり大部分の方は、このシリーズを読むまでは
「鼓膜が揺れる」
くらいの知識しか無かったようです。
不思議ですね。
目と耳は、人間にとって同じくらい大切な器官なのに。
現代社会は、おおよそ視覚優先に形作られています。
テレビやゲームなどのメディアでは、視覚に訴える画像技術ばかり進化しています。
目に見えないものは、何と無く注目されにくいんですね。
さらに、この複雑な構造!
知らない人が多いのも、無理はないのかもしれません。
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- カテゴリ:「伝わる」技術
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