人が音を聞くメカニズム(2) ~そんなに凄いことをやってるんだ!~
- 2018/02/08
- 17:05
人が音を聞くメカニズム(1) ~音は、空気の中を漂う~
も併せてどうぞ。
前回、あなたの鼓膜は、音の波に合わせてユラユラと動くと書きました。
ズバリ!
このユラユラが音の正体です。
奥に手前に動く距離が大きければ、それは強い波ということになり、
人間は大きい音として感じるのです。
音の大きさって、まずはこんな単純な話なのです。
(本当は、もっと色々と複雑なんですけどね・・・それはまた追々と)
音には“大きさ”と共に“高さ”という重要な要素があります。
“音の高さ”というと、一部の地方では、関東で言うところの“音の大きさ”と
同意味になってしまうそうですが、ここで言う“高さ”とは音の高低、音階のようなものです。
鼓膜の揺れが奥に手前に1往復。
人間は、おおよそ1秒間に20往復から20000往復した時に、それを音と認識します。
この1秒間あたりの往復回数は周波数と呼ばれ、Hz(ヘルツ)という単位で表されます。
ですから、人間が音として認識できる(聞こえる)音の周波数の範囲は、20Hzから20000Hz(20kHz)と
いうことになります。
これよりも遅い揺れ、もしくは速い揺れは、音としては聞こえません。
こう考えると、人間が音として感じることのできる“揺れ”というのは、とっても速くて、
私が書いた“ユラユラ”といったイメージではありませんね。
そう、あなたの鼓膜はいつも、
こんなにすごい目にも止まらぬ速さで揺れ動いているのですよ。
そして、人間が感じる音の高さとは、この揺れのスピードで決まります。
速い揺れの場合(周波数が高い場合)は「キーン」という高い音、遅い揺れの場合
(周波数が低い場合)は「ボー」という低い音として感じます。
もちろん、「キーン」や「ボー」は日常生活においては、あんまり役に立たない音です。
それよりも、皆さんが普段から耳にしている色々な音・・・人の声や動物の鳴き声、音楽、
自動車のエンジン音、お寺や教会の鐘の音、扇風機のブーンという音などなどなどは、
どんな「空気の揺れ」からできているのでしょうか?
全ての音は、様々な周波数の、様々な大きさの音が混じり合ってできています。
様々な周波数の「キーン」や「ボー」が、様々な大きさで、しかも、それらの音の一つ一つが
一瞬のうちに消えたり出てきたり、大きくなったり小さくなったり、それはもう、ものすごく
複雑に変化しているんです。
人間の聴覚は、このように複雑に混じり合った音という「空気の揺れ」を、その中に含まれる
周波数や大きさごとに、瞬時に、バラバラに分解しています。
そして、今、耳に入ってきた音(揺れ)には、
どれ位の周波数の音がどれ位の大きさで含まれているか?
といった情報を整理して、すぐさま脳に伝えます。
脳は、それらの情報から、その音を人の声であると認識したり、音楽だと認識したり・・・
さらにさらに、言葉の内容を理解したり、美しい音に感動したり、身の危険を感じたり
しているのです。
これら全ては、耳の穴に伝わってきた空気の揺れを、聴覚というとても優れた感覚で
受け止めることから始まっているのです。
「聴覚って、そんなにすごい事をやってるんだ!」
って思いませんか?
こんなすごい感覚を、あなたも持っているんですよ!
そして、それを24時間、休むことなく働かせているんですよ!
自分の耳が、何となく愛おしく感じられてきませんか?
つづく-> 人が音を聞くメカニズム(3)~最も小さな骨~
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前回、あなたの鼓膜は、音の波に合わせてユラユラと動くと書きました。
ズバリ!
このユラユラが音の正体です。
奥に手前に動く距離が大きければ、それは強い波ということになり、
人間は大きい音として感じるのです。
音の大きさって、まずはこんな単純な話なのです。
(本当は、もっと色々と複雑なんですけどね・・・それはまた追々と)
音には“大きさ”と共に“高さ”という重要な要素があります。
“音の高さ”というと、一部の地方では、関東で言うところの“音の大きさ”と
同意味になってしまうそうですが、ここで言う“高さ”とは音の高低、音階のようなものです。
鼓膜の揺れが奥に手前に1往復。
人間は、おおよそ1秒間に20往復から20000往復した時に、それを音と認識します。
この1秒間あたりの往復回数は周波数と呼ばれ、Hz(ヘルツ)という単位で表されます。
ですから、人間が音として認識できる(聞こえる)音の周波数の範囲は、20Hzから20000Hz(20kHz)と
いうことになります。
これよりも遅い揺れ、もしくは速い揺れは、音としては聞こえません。
こう考えると、人間が音として感じることのできる“揺れ”というのは、とっても速くて、
私が書いた“ユラユラ”といったイメージではありませんね。
そう、あなたの鼓膜はいつも、
こんなにすごい目にも止まらぬ速さで揺れ動いているのですよ。
そして、人間が感じる音の高さとは、この揺れのスピードで決まります。
速い揺れの場合(周波数が高い場合)は「キーン」という高い音、遅い揺れの場合
(周波数が低い場合)は「ボー」という低い音として感じます。
もちろん、「キーン」や「ボー」は日常生活においては、あんまり役に立たない音です。
それよりも、皆さんが普段から耳にしている色々な音・・・人の声や動物の鳴き声、音楽、
自動車のエンジン音、お寺や教会の鐘の音、扇風機のブーンという音などなどなどは、
どんな「空気の揺れ」からできているのでしょうか?
全ての音は、様々な周波数の、様々な大きさの音が混じり合ってできています。
様々な周波数の「キーン」や「ボー」が、様々な大きさで、しかも、それらの音の一つ一つが
一瞬のうちに消えたり出てきたり、大きくなったり小さくなったり、それはもう、ものすごく
複雑に変化しているんです。
人間の聴覚は、このように複雑に混じり合った音という「空気の揺れ」を、その中に含まれる
周波数や大きさごとに、瞬時に、バラバラに分解しています。
そして、今、耳に入ってきた音(揺れ)には、
どれ位の周波数の音がどれ位の大きさで含まれているか?
といった情報を整理して、すぐさま脳に伝えます。
脳は、それらの情報から、その音を人の声であると認識したり、音楽だと認識したり・・・
さらにさらに、言葉の内容を理解したり、美しい音に感動したり、身の危険を感じたり
しているのです。
これら全ては、耳の穴に伝わってきた空気の揺れを、聴覚というとても優れた感覚で
受け止めることから始まっているのです。
「聴覚って、そんなにすごい事をやってるんだ!」
って思いませんか?
こんなすごい感覚を、あなたも持っているんですよ!
そして、それを24時間、休むことなく働かせているんですよ!
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