マーケティングと新商品開発(ここまでをまとめ読み2)
- 2013/11/21
- 12:43
マーケティングと新商品開発(ここまでをまとめ読み!)
も併せてどうぞ!
現代の新商品開発は、とても難しくなりました。
一般の消費者が上手く言葉にできないような、新しい価値や皆の心の奥底にある、感性として感じて
いる欲求を見つけてあげなければ、ヒット商品は産まれません。
技術力では負けていない。負けているのは、マーケティング力と商品企画力なんです。
スマートフォンなどは、その典型例でしょう。
他社が持っている機能をいち早く自社製品にも導入し、その機能の品質を良くし、価格も安くすると
いう日本の必殺技が封じられてしまっているのです。
このような事態を招いた原因は、どこにあるのでしょうか?
円高?
デフレ?
無能な政治家?
皆さん、色んな御意見をお持ちでしょう。
円高で、海外製品に価格的に対抗できなくなったって、もっともらしい話を良く聞きますよね。

でも、私は、どれも主要な原因ではないと思っています。
日本の政治家が海外の政治家よりも優れているとは言いませんが、マーケティングや商品企画に
政治は関係ありません。
そうではなくて、すごく心理的な問題だと思っています。
政治家の心理ではなく、私たち、皆の心理です。
それは、
”ちょっとだけ新しい”を目指してしまう心理
と
コストを先に考える心理
です。
ちょっとだけ新しいを目指して、何が悪い!
という方も多いでしょう。
そういう方には、言葉を置き換えれば、分かりやすいでしょう。
ちょっとだけ新しいを目指す心理は、言い換えると、
すごく新しいから逃げてしまう心理
だということに気付いてください。
ちょっとだけ新しいが目標であるならば、”すごく新しい”という考え方は、
目標達成のための障害
でしかないのです。
目標達成のため以外に、多くのハードルが出現してしまうからです。
そうなると・・・
すごく新しい発想を拒絶する
という傾向がアチコチに現れてくるのは、むしろ自然の成り行きでしょう。
そんな心理が、今、日本全体を覆っていると思うのです。
最近のヒット商品などを見ても、その傾向は歴然としています。
以前の、

ウォークマンやDS、Wiiのようなすごく新しい商品
ってありますか?
そして、もう一つ、
コスト意識
が大きな障害になっています。
コストを意識するのは当たり前だろう!
という方も多いでしょう。
そういう方には、今回もまた、言葉を置き換えれば、分かりやすいでしょう。
新商品開発におけるコスト意識とは、言い換えると、
動くな!考えるな!
になってしまう場合が多々あることに気付きましょう。
企業経営をしていれば、コストを削減しようとするのは当然です。
特に、昨今のような長い不況が続くと、皆がコストを削減しようとするのは当然でしょう。
経営者だけでなく、社員の1人1人にコスト意識を持ってもらいたいものです。
しかし・・・その結果、多くの社員が、

自由に使えるお金を全く持たせてもらえない
という状況になりました。
これは、当然の帰着と言えるでしょう。
社員は経営者ではありません。
大きな会社になればなるほど、1人1人に経営者意識を持ってもらうのは難しいでしょう。
だから、「コストを削減しなさい」と指示すると、必要なものまで削ってしまう人が多く出てきます。
会社経営全体を見渡すことが出来ない社員さんにそう言えば、真面目な社員さんであればるほど、
身の回りの物を無理やり削ろうとするでしょう。
皆にそれをやられては困るので、結果的に、経営者は、現場にお金を持たせなくなり、細かいお金まで
自分で管理しようとします。
徹底的に無駄を無くし、効率の良い経営
をして、業績を好転させようとするのです。
さて、ここで 無駄 とはなんでしょう?
日本の企業は、
モノ作り
で発展してきました。
戦後の焼け野原から日本を再生し、奇跡の経済成長を成し遂げた主役は製造業でした。
日本人は、皆が、日本の技術力や生産力に誇りを持って来ました。
ところで、製造業は、文字通り、モノを製造する仕事です。
そこで必要なのは、
目に見える(モノ)製品
です。
一つの製品を製造するためには、様々な部品が必要になります。
精巧な部品を低コストで大量に生産し、それを様々な生産機械(ロボットなど)で生産し、
精密な計測器で検査して、高品質な製品に仕上げていくのが、長く日本のお家芸でした。

ここで、これらのコストを考えてみましょう。
お金は、当たり前ですが、部品や生産機械やロボットに対して支払われます
中小企業は、定められた性能、定められた数量のものを
納品
します。大手メーカーは、それを
検収
してOKであれば、納入業者にお金を払います。
不景気なって、無駄をなくそうとすれば・・・
部品代や生産機械にかかる費用を節約しようとします。
だから、中小企業は経営が苦しくなる。
はい!
ここまでが、一般に報道されている内容です。
でも、そういった節約のもっと前に、もっと早く無駄とされて切られている費用があるのです。
それは・・・
知識やアイデア
という目に見えないモノに対する費用です。
つづく-> マーケティングと新商品開発 (まとめ読み 最終回)
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現代の新商品開発は、とても難しくなりました。
一般の消費者が上手く言葉にできないような、新しい価値や皆の心の奥底にある、感性として感じて
いる欲求を見つけてあげなければ、ヒット商品は産まれません。
技術力では負けていない。負けているのは、マーケティング力と商品企画力なんです。
スマートフォンなどは、その典型例でしょう。
他社が持っている機能をいち早く自社製品にも導入し、その機能の品質を良くし、価格も安くすると
いう日本の必殺技が封じられてしまっているのです。
このような事態を招いた原因は、どこにあるのでしょうか?
円高?
デフレ?
無能な政治家?
皆さん、色んな御意見をお持ちでしょう。
円高で、海外製品に価格的に対抗できなくなったって、もっともらしい話を良く聞きますよね。

でも、私は、どれも主要な原因ではないと思っています。
日本の政治家が海外の政治家よりも優れているとは言いませんが、マーケティングや商品企画に
政治は関係ありません。
そうではなくて、すごく心理的な問題だと思っています。
政治家の心理ではなく、私たち、皆の心理です。
それは、
”ちょっとだけ新しい”を目指してしまう心理
と
コストを先に考える心理
です。
ちょっとだけ新しいを目指して、何が悪い!
という方も多いでしょう。
そういう方には、言葉を置き換えれば、分かりやすいでしょう。
ちょっとだけ新しいを目指す心理は、言い換えると、
すごく新しいから逃げてしまう心理
だということに気付いてください。
ちょっとだけ新しいが目標であるならば、”すごく新しい”という考え方は、
目標達成のための障害
でしかないのです。
目標達成のため以外に、多くのハードルが出現してしまうからです。
そうなると・・・
すごく新しい発想を拒絶する
という傾向がアチコチに現れてくるのは、むしろ自然の成り行きでしょう。
そんな心理が、今、日本全体を覆っていると思うのです。
最近のヒット商品などを見ても、その傾向は歴然としています。
以前の、

ウォークマンやDS、Wiiのようなすごく新しい商品
ってありますか?
そして、もう一つ、
コスト意識
が大きな障害になっています。
コストを意識するのは当たり前だろう!
という方も多いでしょう。
そういう方には、今回もまた、言葉を置き換えれば、分かりやすいでしょう。
新商品開発におけるコスト意識とは、言い換えると、
動くな!考えるな!
になってしまう場合が多々あることに気付きましょう。
企業経営をしていれば、コストを削減しようとするのは当然です。
特に、昨今のような長い不況が続くと、皆がコストを削減しようとするのは当然でしょう。
経営者だけでなく、社員の1人1人にコスト意識を持ってもらいたいものです。
しかし・・・その結果、多くの社員が、

自由に使えるお金を全く持たせてもらえない
という状況になりました。
これは、当然の帰着と言えるでしょう。
社員は経営者ではありません。
大きな会社になればなるほど、1人1人に経営者意識を持ってもらうのは難しいでしょう。
だから、「コストを削減しなさい」と指示すると、必要なものまで削ってしまう人が多く出てきます。
会社経営全体を見渡すことが出来ない社員さんにそう言えば、真面目な社員さんであればるほど、
身の回りの物を無理やり削ろうとするでしょう。
皆にそれをやられては困るので、結果的に、経営者は、現場にお金を持たせなくなり、細かいお金まで
自分で管理しようとします。
徹底的に無駄を無くし、効率の良い経営
をして、業績を好転させようとするのです。
さて、ここで 無駄 とはなんでしょう?
日本の企業は、
モノ作り
で発展してきました。
戦後の焼け野原から日本を再生し、奇跡の経済成長を成し遂げた主役は製造業でした。
日本人は、皆が、日本の技術力や生産力に誇りを持って来ました。
ところで、製造業は、文字通り、モノを製造する仕事です。
そこで必要なのは、
目に見える(モノ)製品
です。
一つの製品を製造するためには、様々な部品が必要になります。
精巧な部品を低コストで大量に生産し、それを様々な生産機械(ロボットなど)で生産し、
精密な計測器で検査して、高品質な製品に仕上げていくのが、長く日本のお家芸でした。

ここで、これらのコストを考えてみましょう。
お金は、当たり前ですが、部品や生産機械やロボットに対して支払われます
中小企業は、定められた性能、定められた数量のものを
納品
します。大手メーカーは、それを
検収
してOKであれば、納入業者にお金を払います。
不景気なって、無駄をなくそうとすれば・・・
部品代や生産機械にかかる費用を節約しようとします。
だから、中小企業は経営が苦しくなる。
はい!
ここまでが、一般に報道されている内容です。
でも、そういった節約のもっと前に、もっと早く無駄とされて切られている費用があるのです。
それは・・・
知識やアイデア
という目に見えないモノに対する費用です。
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