マーケティングと新商品開発(ここまでをまとめ読み!)
- 2013/10/16
- 12:35
新商品を開発する。
高度成長期は、
商品開発=皆が欲しいもの
だったような気がします。
足りないものが多かったんです。
欲しいものが多かったんです。
だから、自分たちが欲しいものを開発すれば良かった。
だって、みんな欲しいものが同じでしたから。
洗濯機が欲しかった。
掃除機が欲しかった。
クーラーが
一戸建てが
車が
だから、皆が買えるような値段で提供できる、これらの商品を開発すれば良かった。
例えば、皆に洗濯機が行き渡ると・・・
脱水を、ハンドルを回してやるのは辛い・・・
脱水の時に、濡れた衣服を脱水層に移し替えるのが重い・・・

だから、全自動の洗濯機を開発すれば良かった。
マーケティング=自分たちが欲しいもの
でした。
現代は、それでは通用しなくなりました。
高度成長期のように、明確なニーズが、消費者に無いのです。
こんな時代には、開発よりも、その前のマーケティングの方が遥かに重要になって来ます。
だから、マーケティングの手法も、従来通りのやり方では通用しなくなって来ました。
一般商品者に対して、
「いま何が欲しいですか?」
なんていうアンケート調査を行って、上位の物から開発する。
もしくは、現行製品に対するクレームを解決して、商品の利便性を向上する。

そんな通り一遍の市場調査では、売れるモノは作れなって来ました。
一般の消費者が上手く言葉にできないような、
新しい価値
皆の心の奥底にある、
感性として感じている欲求
そういうものを見つけてあげなければ、ヒット商品は産まれません。
例えば、見た目のデザインを斬新にする。
でも、視覚的に訴えかけるだけでは、ダメなようです。
視覚的な価値観の提供は、そろそろ手詰まりなんです。
もっと五感に訴えかけなければ。
世界市場を席巻した、戦後日本の工業製品。
でも、近年は、その衰退が囁かれています。
どうしたことでしょうか?
おそらく、技術力では負けていないでしょう。
負けているのは、
ズバリ!
マーケティング力と商品企画力
なんです。
最近、日本の大手企業の撤退が決まったスマートフォンなどは、その典型例でしょう。

この分野で、世界的に強いのはiPhoneのアップルと、ギャラクシーのサムスンです。
それらの製品と日本製品を比較すれば、その差が歴然と見えてきます。
日本製品が技術的に劣っているのでしょうか?
確かに、そういう部分が無いわけではありません。
残念ながら、以前のように、日本製品の品質が一番とは言えない現状があることも確かです。
ブログ記事: 日本製品に明日はあるか!?
しかし、総合的な性能では、まだまだ日本製品は負けていません。
それどころか、勝っている部分の方が、依然として多いくらいです。
日本製のスマートフォンを見ていると、
誰に、どんな時に、どんな風に使ってもらいたいのか?
という、現代の商品企画の基本が抜けているような気がしてなりません。
全く無いわけではありませんが、優先順位が低い感じです。
アップルやサムスンの製品が持っている機能を、とにかく全て内蔵する。
それができてから って感じです。
ところが、日本メーカーって、新製品の投入サイクルが、すごく短いですよね。
アップルの2倍くらいのペースで新製品を発売してるメーカーもあります。
だから、それができてから の部分をジックリやる時間が無いんです。
いや、他社製品のマネをするのが最優先で、独自のマーケティングや商品企画がその後っていうのが、
そもそも、おかいしいんです。
私がこういう話をすると、

いや、うちは、そんな開発の仕方はしてません!
って、ほとんどのメーカーの方々は言うんですよ。
してるんだってば!
こういった、
他社が持っている機能を、いち早く自社製品に導入する
という手法は、日本のお家芸です。
そして、
その機能の品質を良くし、価格も安くするという
必殺技
で、日本製品は世界を席巻してきたのです。
ところが、近年は、この必殺技が通用しなくなって来ました。
モノがあふれ、皆が豊かになったからです。
みんな、大抵のモノは持ってるんです。
だから、企業は、色んな新しい価値観をドンドン提供しようとします。
そんな他社が出す新しい価値観に、必殺技で対抗しようとすると・・・

です。
アプリやらなんやら、とにかく山ほど入ってる。
自分が使いたいアプリが、どこに入ってるのか分からない。
そもそも、必要のないものが山ほど入ってるのって、
使わないなら、ほっとけばいい
って感覚ではすまないですよね。
不愉快です。
気分悪いです。
iPhoneって、買った時には、ほとんど何のアプリも入ってない。
欲しいものは、自分で選んでインストール。
日本の必殺技は、完全に封じられてしまいました。
封じられてるのに、繰り返し、必殺技で対抗しようとする日本メーカー・・・
あ、私は、決してアップルマニアではありませんよ。
iPhoneとiPadは持ってますけど、タブレットは、他にもいくつか持ってます。
つづく-> マーケティングと新商品開発(ここまでをまとめ読み2)
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高度成長期は、
商品開発=皆が欲しいもの
だったような気がします。
足りないものが多かったんです。
欲しいものが多かったんです。
だから、自分たちが欲しいものを開発すれば良かった。
だって、みんな欲しいものが同じでしたから。
洗濯機が欲しかった。
掃除機が欲しかった。
クーラーが
一戸建てが
車が
だから、皆が買えるような値段で提供できる、これらの商品を開発すれば良かった。
例えば、皆に洗濯機が行き渡ると・・・
脱水を、ハンドルを回してやるのは辛い・・・
脱水の時に、濡れた衣服を脱水層に移し替えるのが重い・・・

だから、全自動の洗濯機を開発すれば良かった。
マーケティング=自分たちが欲しいもの
でした。
現代は、それでは通用しなくなりました。
高度成長期のように、明確なニーズが、消費者に無いのです。
こんな時代には、開発よりも、その前のマーケティングの方が遥かに重要になって来ます。
だから、マーケティングの手法も、従来通りのやり方では通用しなくなって来ました。
一般商品者に対して、
「いま何が欲しいですか?」
なんていうアンケート調査を行って、上位の物から開発する。
もしくは、現行製品に対するクレームを解決して、商品の利便性を向上する。

そんな通り一遍の市場調査では、売れるモノは作れなって来ました。
一般の消費者が上手く言葉にできないような、
新しい価値
皆の心の奥底にある、
感性として感じている欲求
そういうものを見つけてあげなければ、ヒット商品は産まれません。
例えば、見た目のデザインを斬新にする。
でも、視覚的に訴えかけるだけでは、ダメなようです。
視覚的な価値観の提供は、そろそろ手詰まりなんです。
もっと五感に訴えかけなければ。
世界市場を席巻した、戦後日本の工業製品。
でも、近年は、その衰退が囁かれています。
どうしたことでしょうか?
おそらく、技術力では負けていないでしょう。
負けているのは、
ズバリ!
マーケティング力と商品企画力
なんです。
最近、日本の大手企業の撤退が決まったスマートフォンなどは、その典型例でしょう。

この分野で、世界的に強いのはiPhoneのアップルと、ギャラクシーのサムスンです。
それらの製品と日本製品を比較すれば、その差が歴然と見えてきます。
日本製品が技術的に劣っているのでしょうか?
確かに、そういう部分が無いわけではありません。
残念ながら、以前のように、日本製品の品質が一番とは言えない現状があることも確かです。
ブログ記事: 日本製品に明日はあるか!?
しかし、総合的な性能では、まだまだ日本製品は負けていません。
それどころか、勝っている部分の方が、依然として多いくらいです。
日本製のスマートフォンを見ていると、
誰に、どんな時に、どんな風に使ってもらいたいのか?
という、現代の商品企画の基本が抜けているような気がしてなりません。
全く無いわけではありませんが、優先順位が低い感じです。
アップルやサムスンの製品が持っている機能を、とにかく全て内蔵する。
それができてから って感じです。
ところが、日本メーカーって、新製品の投入サイクルが、すごく短いですよね。
アップルの2倍くらいのペースで新製品を発売してるメーカーもあります。
だから、それができてから の部分をジックリやる時間が無いんです。
いや、他社製品のマネをするのが最優先で、独自のマーケティングや商品企画がその後っていうのが、
そもそも、おかいしいんです。
私がこういう話をすると、

いや、うちは、そんな開発の仕方はしてません!
って、ほとんどのメーカーの方々は言うんですよ。
してるんだってば!
こういった、
他社が持っている機能を、いち早く自社製品に導入する
という手法は、日本のお家芸です。
そして、
その機能の品質を良くし、価格も安くするという
必殺技
で、日本製品は世界を席巻してきたのです。
ところが、近年は、この必殺技が通用しなくなって来ました。
モノがあふれ、皆が豊かになったからです。
みんな、大抵のモノは持ってるんです。
だから、企業は、色んな新しい価値観をドンドン提供しようとします。
そんな他社が出す新しい価値観に、必殺技で対抗しようとすると・・・

です。
アプリやらなんやら、とにかく山ほど入ってる。
自分が使いたいアプリが、どこに入ってるのか分からない。
そもそも、必要のないものが山ほど入ってるのって、
使わないなら、ほっとけばいい
って感覚ではすまないですよね。
不愉快です。
気分悪いです。
iPhoneって、買った時には、ほとんど何のアプリも入ってない。
欲しいものは、自分で選んでインストール。
日本の必殺技は、完全に封じられてしまいました。
封じられてるのに、繰り返し、必殺技で対抗しようとする日本メーカー・・・
あ、私は、決してアップルマニアではありませんよ。
iPhoneとiPadは持ってますけど、タブレットは、他にもいくつか持ってます。
つづく-> マーケティングと新商品開発(ここまでをまとめ読み2)
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